福井の空き家の買取価格相場はいくら?事例や業者選びも紹介

「相続した福井の実家をどうすればいいか分からない」「老朽化が進んでいる空き家をなるべく早く手放したい」とお悩みではありませんか。空き家の買取は仲介と異なる仕組みで動いており、価格相場や流れを理解しないまま進めると、思わぬ損をしてしまうケースがあります。

そこで本記事では、福井市・坂井市・越前市・鯖江市ごとの買取価格の目安から実際の買取事例、業者選びのポイント、よくある質問まで、専門的な内容をできるだけ分かりやすく解説します。記事を読み終えると、福井における空き家買取の相場感と自分の物件に合った対処法が明確になります。 

福井の空き家の買取価格相場

福井の空き家の買取価格相場

福井県内の空き家の買取価格は、エリアや物件の築年数・状態・土地の広さによって大きく変わります。同じ福井県内でも、市街地に近い物件と郊外・農村部の物件では、買取業者が算出する査定額に数倍の差が生じることもあります。主要4市の相場感をまとめましたので、ご自身の物件がどのエリアに当てはまるかを確認しながら読み進めてください。 

福井市

福井市内の空き家は、JR福井駅や主要幹線道路に近いエリアほど買取価格が高くなる傾向があります。福井市は県庁所在地であり、商業施設や公共機関へのアクセスが良いため、買取業者が再販・活用しやすいと判断する物件が比較的多くあります。 

市街地(文京・大宮・宝永など)の一戸建てでは、土地面積50坪前後・建物面積34坪前後築30年以内であれば、建物の状態にもよりますが1,400万円から1,800万円程度の買取価格が提示されるケースが多くなっています。一方で、築40年以上・老朽化が著しい物件では、建物の価値はほぼゼロとして扱われ、土地値のみで査定が行われるケースが少なくありません。

弊社(宮永不動産)が実際に取り扱ったケースでは、福井市内の築38年・木造2階建ての空き家について、隣接する土地との一括買取を提案したところ、単独査定よりも高い金額での成約につながりました。土地の形状や隣地との関係性は買取価格に直結するため、必ず現地調査を伴う査定を依頼することをおすすめします。

坂井市

坂井市は、三国・丸岡・春江・坂井の4地区から構成され、エリアによって買取価格の水準が異なります。三国や春江では、利便性の高い地区であれば需要がある程度見込めますが、農地に隣接した物件や建築条件に制限がある土地は、業者の買取判断が慎重になってきます。

【弊社(宮永不動産)の買取事例】

  • 坂井市春江町いちい野・築26年・木造2階建て:1,000万円で買取り
  • 坂井市三国町黒目・築30年・木造2階建て:200万円で買取り

坂井市は市街化区域・市街化調整区域の区分がないため、空き家の買取価格を考える際には、用途地域の指定状況や建ぺい率・容積率、接道、農地法などの制限を確認することが大切です。建物の状態だけでなく、「土地を将来どのように活用できるか」が買取価格に大きく影響します。 

弊社(宮永不動産)が対応した坂井市の空き家の買取事例では、用途地域の有無が価格判断に影響しました。用途地域が指定されている住宅地内の空き家では、周辺環境や道路、インフラの状況を確認しやすく、買主側も解体後の住宅用地としての再利用を想定しやすい物件でした。一方で、用途地域の指定がないエリアの空き家の買取では、建て替えの可否や接道、周辺需要などを個別に確認することが必要です。将来的な活用を見込んだ価格判断となります(※)。

以上のように、築年数や建物の状態が近い空き家でも、用途地域の有無や再利用のしやすさによって、買取価格に差が出ることがあります。
参照元:坂井市「用途地域について」(https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/toshi-keikaku/kurashi/toshi-keikaku/toshi-keikaku/yoto-chiiki.html)

越前市

越前市は、武生地区を中心に商業・工業施設が集まる一方、郊外には農地・山林が広がる地形的特性があります。ハピラインふくい線・武生駅周辺の住宅地では一定の買取需要がありますが、市街地から離れた物件は流通性が低くなる傾向があります。

【弊社(宮永不動産)の買取事例】

  • 越前市高森町・築38年・木造2階建て:400万円で買取り
  • 越前市若松町・築43年・鉄筋コンクリート造2階建て:30万円で買取り ※借地上の建物

越前市の空き家買取では、物件の接道状況(道路に面しているか、道幅は何メートルか)が価格算定の重要な要素です。接道幅が建築基準法で定める2mに満たない「再建築不可物件」に該当する場合、通常の買取価格よりも大幅に低い水準になるか、買取自体を断られるケースもあります(※)。

弊社(宮永不動産)が対応した越前市内の再建築不可物件の事例では、隣地所有者への交渉を行い、再建築の条件をクリアし買取が無事完了しました。一般的な買取業者での査定だけで諦めず、専門業者への相談が解決の糸口になることがあります。

※参照元:e-GOV法令検索「建築基準法」(第43条)(https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000201)

鯖江市

鯖江市は眼鏡フレームの産地として知られ、製造業の雇用を背景に一定の住宅需要が継続しています。ただし、空き家の買取においては、鯖江駅に近い物件とそうでない物件で、業者の関心度に差が出やすい傾向があります。

【弊社(宮永不動産)の買取事例】

  • 鯖江市小黒町・築40年・木造2階建て:300万円で買取り
  • 鯖江市糺町・築15年・木造2階建て:1,200万円で買取り

鯖江市の空き家買取相場に影響する主な要素は、以下の通りです。

  • JR鯖江駅や幹線道路からの距離(近いほど買取価格が上がりやすい)
  • 土地面積と建ぺい率・容積率(広い土地は再販・転用の幅が広がる)
  • 建物の築年数と管理状態(雨漏り・シロアリ被害の有無が大きく影響する)
  • 残置物(家財道具)の有無(撤去費用が買取価格から差し引かれる場合がある)

弊社(宮永不動産)が対応した鯖江市内の築40年・軽量鉄骨の空き家の買取事例では、残置物の処分費用を考慮したうえで現況買取の条件を提示し、売主の負担をゼロにした形で成約できました。残置物の処分方法も含めて、複数の業者から条件を比較することをおすすめします。

福井の空き家の買取事例

福井の空き家の買取事例

空き家の買取は、物件の状況によって手続きの流れや価格が大きく異なります。「自分の物件は買い取ってもらえるのか」と不安を感じている方に向けて、実際に対応した3つのケースをご紹介します。事例を読むことで、具体的な売却イメージを掴みましょう。 

相続した空き家の買取事例

弊社(宮永不動産)では、福井市内で親が亡くなり、子3人が共有名義で相続した空き家の買取についてご相談を受けた事例がありました。共有者全員の同意なく売却手続きは進められないため、相続人間の意向調整から丁寧にサポートし、登記手続きを司法書士と連携したうえで買取を完了しました。

相続した空き家の買取では、名義変更(相続登記)が完了しているかどうかが、手続き開始の前提条件になります。2024年4月1日から相続登記は法律により義務化されており、相続から3年以内に登記を申請しなければ過料の対象となります。名義変更が済んでいない状態では買取の契約ができないため、早めの対応が求められます(※)。

相続後の空き家は、放置すると固定資産税や管理コストが毎年発生し続けるうえ、「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」も使えなくなるため、早期の売却判断が結果的に節約につながります(※)。

※参照元:

法務省「相続登記の申請義務化について」(https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00435.html)

国税庁「No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3306.htm)

老朽化した空き家の買取事例

弊社(宮永不動産)では、坂井市内の「築60年超・雨漏りあり・基礎にひび」という状態の木造平屋について、解体前提の土地買取として成約した事例がありました。売主様は「こんな状態では誰も買ってくれない」と最初から諦めていましたが、解体費用や在庫リスクを織り込んだ上で買取額を提示し、売主様の期待以上の金額での買取が実現しました。

老朽化が進んだ空き家であっても、買取業者に売却できるケースは少なくありません。仲介(一般市場への売り出し)では買い手が見つかりにくい築古・痛み物件でも、買取業者はリノベーションや解体後の土地活用を前提に査定するため、現況のまま引き渡せる場合があります。

そのため、「雨漏りがある」「修繕費が高額になりそう」「解体してから売るべきか分からない」といった空き家でも、まずは査定を受けてみることが大切です。特に、管理の負担や固定資産税の負担を感じている場合は、早めに相談することで選択肢を広げやすくなります。

家財道具が残っている空き家の買取事例

弊社(宮永不動産)では、鯖江市内の実家に大量の荷物が残っており、売主様が手を付けられない状態の空き家買取事例がありました。不用品処分業者と連携し、残置物の処分費用を買取額に組み込む形で現況買取を実現し、売主様の手を煩わせることなく手続きを完了できました。

家財道具(残置物)が残ったままの状態でも、「現況渡し」にて対応できる場合があります。残置物がある場合の買取における主な確認事項は、以下の通りです。

  • 残置物の量と種類(家具・家電・衣類・仏壇など)
  • 処分費用を業者が負担するか、買取価格から差し引くか
  • 貴重品・個人情報(通帳・印鑑・書類)の事前回収が必要か
  • 仏壇や位牌など供養が必要なものの取り扱い方針

残置物を自分で処分しようとすると、一般廃棄物の処理費用や運搬の手間が必要です。買取業者が処分費用を込みで査定してくれると、売主の負担が大幅に軽減されます。遠方に住む場合でも、委任状や郵送での書類対応により売却を進められるケースがありますので、まずは相談することが重要です。

福井で空き家買取業者を選ぶときのポイント

家財道具が残っている空き家の買取事例

空き家買取では、依頼する業者によって査定額や対応範囲が大きく異なります。「どこに頼めばいいか分からない」という方のために、福井で業者を選ぶ際に特に確認しておきたい3つのポイントを解説します。業者選びを間違えると後悔につながりますので、複数社を比較したうえで判断することが重要です。 

地域の買取実績が豊富か

空き家買取業者を選ぶ際には、福井県内・各市内の買取実績が豊富かどうかを最初に確認してください。地域の相場や取引慣行を熟知している業者ほど、適正な価格を提示できる可能性が高く、手続き上のトラブルも起きにくい傾向があります。

業者の実績を確認する方法としては、以下の点をチェックすることが有効です。

  • 会社のウェブサイトや紹介資料に福井県内の事例・エリア名が記載されているか
  • 宅地建物取引業の免許番号(免許更新回数が多いほど経験年数が長い)が確認できるか
  • 地元の不動産業者団体(福井県宅地建物取引業協会など)に加盟しているか

同じ木造・築30年の物件でも、福井市中心部と山間部では需要が異なり、買取価格に大きな差が生まれます。地域事情を知らない業者は、相場より低い金額を提示するか、逆に実力以上の価格を提示して後から値引きを求めることがあります。不動産の価値は、「土地固有の事情」に強く依存しているのです。

査定価格の根拠を説明してくれるか

信頼できる業者は、査定価格の根拠を分かりやすく説明してくれます。「とりあえず〇〇万円で」と根拠なく金額だけを提示する業者には注意してください。後から価格を大幅に下げてくる「後値引き」のリスクがあるからです。

査定額は、主に以下の要素をもとに算出されます。

  • 土地の路線価・公示地価・周辺の成約事例
  • 建物の築年数・構造(木造・鉄骨造・RC造など)・劣化状況
  • 接道条件・用途地域・都市計画法上の規制
  • 残置物・解体費用・修繕費の見込み額

弊社(宮永不動産)では、他社の査定書を持参されたお客様が「なぜこの金額なのか説明がなかった」と戸惑いながらご来社されたケースがありました。査定根拠を1項目ずつ丁寧にお伝えしたところ、「初めて納得できた」と安心していただけました。査定は複数社に依頼し、金額だけでなく根拠の説明に誠実さがあるかどうかで業者を評価しましょう。

空き家管理や解体、残置物処分に対応しているか

空き家の売却に向けた準備では買取だけでなく、売却前後のサポート体制が整っているかどうかも重要な選択基準です。特に「空き家管理」「解体」「残置物処分」の3点に対応できる業者は、売主の手間を大幅に減らしてくれます。

売却準備の段階で必要になる対応は、以下の通りです。

対応内容対応しないデメリット
空き家管理定期的な見回り・通風・清掃・郵便物確認など老朽化・不法侵入・近隣トラブル
建物解体更地にして売却するための解体工事の手配解体業者を手配する手間とコスト
残置物処分家財道具・廃棄物の搬出・処分の手配業者を手配する費用の負担

空き家の管理・解体・残置物処分にワンストップで対応できる業者に依頼することで、売却完了までの手間と時間を大幅に短縮できます。特に遠方に住む相続人や高齢の売主にとって、一社で完結できる体制は大きなメリットです。

福井の空き家買取に関するよくある質問

福井の空き家買取に関するよくある質問

空き家の買取を検討している方から、特に多く寄せられる疑問をまとめました。「自分のケースは対応してもらえるのか」と不安を感じている方は、以下の回答を参考にしてください。それぞれの状況に応じた判断の目安を示しています。 

築古の物件でも買取してもらえますか?

築古の物件であっても、買取業者が買い取れるケースは多くあります。建物の価値がゼロになっていても、買取業者は土地の価値や活用の可能性を重視して査定するためです。仲介では売れにくい築古物件でも、買取対象になることがあります。

ただし以下のような条件が重なると、買取価格が大幅に低下したり、買取自体が難しくなったりすることがあります。

  • 市街化調整区域内で再建築が認められない物件
  • 接道条件を満たさない再建築不可物件
  • 地盤沈下・土壌汚染など特殊な問題を抱える物件
  • 抵当権など複数の権利関係が複雑に絡んでいる物件

条件が重なる場合でも、複数の専門業者に査定を依頼することで、買取先が見つかる可能性は高まります。「どうせ売れない」と判断する前に、まず査定を受けることを検討してください。

郊外の物件でも買取してもらえますか?

福井県内の郊外エリアの空き家でも、買取してもらえる可能性はあります。ただし、市街地から離れた物件は流通性が低く、買取価格は市街地の物件より低くなる傾向です。また、対応できる業者が限られています。

郊外にある物件の買取を成功させるためには、地域の農地・山林・古民家などの取り扱いに精通した業者に相談することが重要です。一般的な住宅買取業者ではなく、農地転用や空き家再生に知見のある業者が適しています。弊社(宮永不動産)の事例では、鯖江市郊外の農地に隣接した空き家について農地の取り扱いも含めて整理し、古民家の活用を検討する購入希望者とのマッチングにつなげました。

「郊外の物件買取は難しい」と一律に判断されがちですが、物件の特性に合った業者を選ぶことで解決の糸口が開けることがあります。

買取と仲介のどちらが向いていますか?

買取と仲介のどちらが向いているかは、空き家の状態や売却の希望時期、手間のかけられる程度などによって変わります。一般的には、スピードや手間を重視するなら買取が、売却価格を最大化したいなら仲介が向いています

2つの方法を比較した表をご覧ください。

比較項目買取仲介
売却までの期間数日〜数週間が目安数か月〜1年以上
売却価格の水準市場価格の6〜8割程度が目安市場価格に近い価格
物件の状態築古・瑕疵あり・残置物ありでも売却しやすい一定の状態が求められる
売主の手間少ない(現況渡しが多い)多い(内覧対応・修繕・清掃など)
仲介手数料不要売却価格に応じた手数料

空き家の売却方法を決めかねる場合は、まず仲介で査定を受け、同時に買取価格も確認する方法がおすすめです。両者の価格差と売却期間を比較したうえで、希望条件に合った方法を選びましょう。「仲介で一定期間売れなかった場合は買取に切り替える」という段階的な進め方も選択肢の一つです。

福井の空き家買取なら宮永不動産にご相談ください

空き家の買取価格は、立地・築年数・建物の状態・接道状況などによって変わりますが、築古や郊外の物件でも買取が成立するケースは少なくありません。まずは複数業者への相談と査定価格の確認から始めることが、適正な価格で売却するための近道です。

宮永真孝 株式会社宮永不動産 代表取締役

本記事の監修者

宮永真孝(ミヤナガマサタカ)

所属

株式会社宮永不動産

役職

代表取締役

保有資格

宅地建物取引士/二級建築士/不動産コンサルティングマスター/賃貸不動産経営管理士/相続対策専門士/土地活用プランナー/古民家鑑定士/福井県震災建築物応急危険度判定士/一級土木施工管理技士/測量士/コンクリート技師/二種下水道技術検定

自己紹介

土木建設業でコンクリート構造物や土地に関する設計・施工の経験を積み、二級建築士として建築業務にも携わっています。不動産コンサルティングマスターとして資産活用の提案も行うほか、福井県宅地建物取引業協会の理事・無料相談員として幅広い不動産相談に対応しています。建築・土地・不動産の知識と経験を活かし、お客様一人ひとりに寄り添ったご提案を心掛けています。

宮永不動産では、福井市を中心に坂井市・越前市・鯖江市などの空き家買取に対応しています。相続した空き家や老朽化した住宅、家財が残った物件についてもご相談いただけますので、空き家の売却をご検討の際はお気軽にお問い合わせください。

以下のページでは、福井県内で取り扱っている賃貸物件や売買物件をご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。